小野商店について
初代創業者は戦前に弊社の前身の会社で中国・天津に渡り、各種紙の販売を行っていました。
戦争の終了後は日本に戻り、小野商店は1948年10月に大阪で創業しました。
当初は日本家屋に使用する障子紙や襖紙の内装材を国内向けの卸売りで事業を展開。
その後は時代の変化とともに和紙の取扱い品目も変化してきました。
現在は紙製品を製造する国内の中小企業向けに様々な和紙を卸売しています。
また、一部は海外に和紙や千代紙や別注の和紙製品をスポットにて輸出しています。
10年ほど前からこれまでの和紙や小間紙の卸売りを継続しながら、「企業のブランディングを和紙で彩る」を自社のコア事業として位置付けました。
貼り箱をはじめとした和紙製品作りを通じて、最終のユーザーに商品の製品の高級感の演出、知名度や魅力度の向上などを直接提案することで、
企業や商品のブランド力向上の支援を行っています
和紙製品作りは弊社が長年取引があり、実績のある製造業者のネットワークを有効活用することで実現できました。
さまざまな和紙製品作りや関連する印刷や加工をワンストップで対応できるのが強みです。
弊社の取り組みは最終ユーザーとモノづくり、印刷や加工現場を繋ぐハブとなることで、
ひいては、地域経済の活性化に貢献するという社会的役割も担っています。
和紙について
日本国内に存在する多種多様な和紙。その歴史は1,500年以上とも言われています。
日本各地に和紙の産地が存在し、現在も各土地に因んだ独自の和紙が作られています。
これまで用途により、さまざまな種類の和紙が作られ、利用されてきました。
例えば、福井県は和紙の一大産地で、大小様々なメーカーや紙漉き工房が集積しています。
和紙の製造だけでなく、関連する印刷や加工も一貫で対応できるのが強みです。
その他の地域でも
伝統柄を手加工で型染めした和紙を作るのが得意だったり、
襖紙のような大判の和紙を手漉きで作るのが得意だったり、
画家など芸術家が使用する特注の和紙を作る現場があったり、
透けて見えるくらいの極薄な和紙を作るのが得意だったり、
楮や三椏や雁皮を原料にして伝統的な和紙を作るのが得意だったり、和紙は地域に根差した地域性と多様性に富んだ紙素材と言えます。
「紙はその国の産業や文化のバロメータ」と言われています。日本に多種多様な和紙が存在しているのはその証左といえます。
また、日本紙幣の中央部にあるあの透かしをご存じでしょうか?
あれは紙漉きの製法に由来する和紙の表現技法の1つです。
紙に文字列やマークなどを透かしで入れることができるのも和紙の特徴です。
このように和紙は伝統的な紙漉きだけでなく、透かしのような和紙の表現技法や、その他にも漉き込み、引っ掛け、揉みでは紙の素材感、色彩、模様など独特な紙の表情を見せてくれます。
漉き込みとは、土台の和紙の上に模様や文様や文字列を積層で漉き合わせて作る表現技法。
引っ掛けとは、土台の和紙の上に地模様や文様の金型を置き、そこに別の原料を積層で漉き合わせる表現技法。
乾燥した際に原料の繊維が広がり、光の加減で独特な光沢が生まれます。
揉みとは、和紙を機械や手加工で揉むことで紙にランダムな皺が入り、紙に独特な素材感を生みだします
通常、和紙は見本帳で色彩、素材感、模様を見ながら規格品から選びますが、このように職人に紙漉きを依頼し、伝統的な製法で自分好みの仕様で和紙を創ることもできます。
和紙づくりの現場では、悠久の時の中で紙漉きの製法や表現技法が、脈々と受け継がれてきたのです。
私たちは、まだ使用されていない和紙の製法や表現技法を現代に生かして、独自の和紙や紙製品作りに活用したいと考えています。
和紙にご興味ございましたら、ご気軽にお問合せください。
宜しくお願いいたします。
担当者の紹介とメッセージ
小野商店で企画営業を担当している、河手宏之(かわてひろゆき)と申します。
大阪の大学を卒業後、一旦、東京が本社のサービス業に就職し、横浜支店で3年ほど勤務。その後、大阪に戻り、家業である和紙の卸売りに就きました。
初めに全国の和紙産地や紙漉き工房を訪問し、和紙の製造から関連する印刷や加工を一通り学び、
現在は和紙や紙製品の企画販売や国内外の顧客開発に従事しています。
創業者である祖父はこれまで和紙の販売先や紙漉きのノウハウなど基盤を残しました。
我々がそれらを受け継ぎ、次の世代に伝えて、形として残していくことが我々の責務だと考えております。
弊社は基本的に企業向けに和紙の卸売りが中心ですが、比較的少量で個人向けに対応できる和紙もございます。
また、海外の幅広い方々に、和紙の良さを身近に感じていただきたいと願っております。
和紙や和紙製品作りについてお気軽にお問い合わせください。
このホームページでお見せする和紙の画像では限界がございます。
できるだけ現物見本で和紙の素材感、色合い、厚みなどを確認し、体感ください。
ご希望の大きさ、素材感、色彩、模様、厚み、使用用途などをできるだけ詳しく内容をお聞かせください。
自分好みの和紙や和紙製品がきっと見つけることができるはずです。
お客様からのお問合せでは、できるだけ現物見本などを提供することで、
分かりやすく説明することを心がけております。
触覚、視覚と五感を使って、じっくりと和紙をご覧いただき、ご判断ください。
基本的な説明は丁寧に行い、お客様のご希望やコスト面などを考慮して、和紙や和紙製品を提案させていただきます。
弊社ホームページでは海外の方々に多種多様な和紙の奥深さ、和紙製品の作製事例などの情報発信を通じて、
日本の伝統や文化への認知や理解に繋がることを切に願っています。
何卒、宜しくお願いいたします。
小野商店・企画販売担当 河手宏之
会社概要
会社名
小野商店
代 表
河手靖夫
担当者
河手宏之
創業年月
1948年10月
従業員数
4名
営業倉庫
〒543-0044
大阪市天王寺区国分町1-15 JR大阪環状線高架93番下
TEL +81-6-6772-8521 FAX +81-6-6772-8531
本店/事務所
〒544-0024
大阪市生野区生野西1-5-29
TEL +81-6-6716-0481
事業内容
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規格品の機械漉き和紙や手漉き和紙の卸売り
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手漉き和紙の別注抄造
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各種紙製品を作製するための和紙、千代紙、漆紙、板紙、各種材料の卸売り
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透かしや漉き合わせの表現を生かした手漉き和紙の別注抄造
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企業のショールームや飲食店などの空間を演出する大判和紙の別注抄造
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企業のブランドや商品を演出する和紙ラベルの別注作製
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パッケージやステーショナリーなど各種和紙製品の別注作製
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和紙を使った貼り箱などの和紙製品作りを通じた企業のブランディング支援
国内主要販売先
パッケージ製造会社、食品製造会社、和菓子製造会社、酒造会社、御香製造会社、グラフィックデザイン会社、建築事務所、寺社、ダイニングバーや料亭などの飲食店など
海外主要販売先
テキスタイルデザイン会社(アメリカ)、グラフィックデザイン会社(オーストラリア)、テキスタイルデザイナー(スイス)、酒造会社(韓国)など
加盟団体
大阪商工会議所
大阪小間紙会